南砺市の子供たちへ
新学期が始まった直後、新型コロナウイルス感染症が広がったため、3 月に引き続き、市内の小・中学校を臨時休業とすることとしました。始業式・入学式を終え、新しい友達や先生方との学校での生活を楽しみにしていたことと思いますが、皆さんや皆さんの家族の命を守ることが最も大切だと考え、このような対応になりました。
しかし、南砺の子供たちは決して『今』の時間を無駄にはしないと信じています。今だからこそ大切にしてほしいことが二つあります。
一つ目は、何と言っても『命』の大切さを自覚し、自分や家族の命を守る行動を進んで行ってほしいのです。家庭からウイルスを出さないための『毎朝の体温チェック』や、家庭へウイルスを持ち込まないための『帰宅時のうがいや手洗い、着替えの徹底』を、自分が実践するだけでなく家族にも呼びかけ、感染防止の中心になってほしいのです。分かっていても意味はありません。きちんと実践することこそ大切なのです。
二つ目は、今できることを自分で見付け、学校が再開される日を楽しみに、前向きに規則正しい生活を送ってほしいことです。毎日外出もできず、ストレスがたまりがちになります。ストレスを解消する方法を見付けてください。そして、本を読んだり、学校からの課題を計画的に進めたり、家で体を動かしたりしながら、『今できること』を目当てにして、今しかない毎日を、無駄に過ごさないでほしいのです。
各学校では、皆さんが家庭で充実した日が送れるように、また、学校が再開されたときに安心して学習ができるように、先生方も知恵を出し合い、精一杯取り組んでおられます。勉強が遅れて心配な人も安心してください。皆さんの先生方は、しっかり対応策を考えておられます。
また、毎日のくらしや学校のことで心配なことがあったら、すぐに担任の先生やおうちの方に相談してください。どんなことでもかまいません。必ず力になってくれることでしょう。
少しでも早く、楽しい学校生活が再開できる日が来ることを、心から願っています。
令和2 年5 月
南砺市教育委員会 教育長 松本謙一